2016-04-08
体重が減ればダイエットは成功なのか?
脂肪も人間にとっては必要なもの
人間の脂肪組織は、活動に必要なエネルギーを省スペースで効率よく貯蔵できるシステムです。
この優れた貯蔵庫があったことで、人間は飢えや寒さをしのぎ、過酷な環境を生き延びてきたといえるでしょう。
また、脂肪は単なるエネルギーの蓄えと言うだけではなく、さまざまなホルモンや生理活性物を自分で作っては、必要に応じて分泌しています。
たとえば、エネルギー残存量を脳に報告する(レプチン)も脂肪から作られています。
また、動脈硬化を抑える働きをしている(アディポネクチン)という物質や、血液を固まりやすくして出血を防ぐ役割をしている(pai-1)血圧をコントロールする(アンジオテンシノーゲン)や血糖をコントロールする(TNF -α)も、すべて脂肪組織から分泌されているものなのです。
また、脳と脂肪は常に連絡を取り合い、体内の情報を交換しながら、体のエネルギー代謝を調整しているのです。
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