メタボリックシンドロームという言葉を聞いたことがありますか?
これは内臓脂肪がたまることでが、内臓脂肪は糖尿病や高血圧、高脂血症などを引き起こします。
内臓脂肪の蓄積には、実は(基礎代謝)の低下が大きく絡んでいます。
基礎代謝とは、じっとしているだけでも体を維持するために消費されていく基本エネルギーの事です。
実はこの基本エネルギーが消費カロリー全体の6~7割を占めています。
つまり、体を動かすことで消費されるエネルギーより、生命を維持するためのエネルギーの方がずっと多く消費されているのです。
基礎代謝は女性より男性の方が高くなっています。
それは男性が女性に比べて筋肉量が多いためです。
筋肉細胞は活動に多くのエネルギーを必要とします。
筋肉量が多ければ多いほど、多くのエネルギーを必要とします。
基礎代謝は10代後半から20歳くらいがピークになります。
それからは年とともに徐々に低下していきます。
そして中高年になると一気にガクンと低下します。
ピーク時に比べてなんと10~20%も低下するのです。この状態で今までと同じ量の食事をすると、どうなるでしょうか?
当然、体重は増加します。これが中年太りのメカニズムなのです。
ダイエットも、年齢を重ねれば重ねるほど、難しくなります。
しかし、このメカニズムさえ知っていれば、的確に対処できます。
要するに、現在の自分の基礎代謝量を知り、カロリーの足し算と引き算をしさえすればよいのです。
脂肪も人間にとっては必要なもの
人間の脂肪組織は、活動に必要なエネルギーを省スペースで効率よく貯蔵できるシステムです。
この優れた貯蔵庫があったことで、人間は飢えや寒さをしのぎ、過酷な環境を生き延びてきたといえるでしょう。
また、脂肪は単なるエネルギーの蓄えと言うだけではなく、さまざまなホルモンや生理活性物を自分で作っては、必要に応じて分泌しています。
たとえば、エネルギー残存量を脳に報告する(レプチン)も脂肪から作られています。
また、動脈硬化を抑える働きをしている(アディポネクチン)という物質や、血液を固まりやすくして出血を防ぐ役割をしている(pai-1)血圧をコントロールする(アンジオテンシノーゲン)や血糖をコントロールする(TNF -α)も、すべて脂肪組織から分泌されているものなのです。
また、脳と脂肪は常に連絡を取り合い、体内の情報を交換しながら、体のエネルギー代謝を調整しているのです。
脂肪の量が過剰に増えると、動脈硬化を抑える働きをする(アディポネクチン)の分泌量が減ってしまいます。
(アディポネクチン)は血管内の修復や掃除などの役割をもち、血管のメンテナンスを行っている物質です。
所が脂肪量が増えてくるとインスリンの分泌を抑える必要が発生し(アディポネクチン)の分泌量が減り、血管のメンテナンスができなくなっていきます。
すると、それに対応して(TNF-α)(アンジオテンシノーゲン)(PAI-1)などの生理活性物質が過剰になってくるのです。
(TNF-α)は血糖を上げるように働きインスリンを効かなくしてしまいます。
(アンジオテンシーノーゲン)は血圧を上げ、(PAI-1)は血液を固まりやすくして血栓を作るように働くのです。
つまり、これらの物質がバランスを失い暴走する事により、動脈硬化などを起こすリスクが大きく高まってしまうというわけです。

