勝負
1980年、かすかに記憶に残っている映像。
津競艇場。
腰に、ばあさんが作った紫色のひもを結びつけられ大人たちの罵声を聞きながら、親父に引っ張られる。
当時4歳、迷子になるといけないので、腰ひもつけて津競艇に連れて行った親父。
まったくもって、豪快な人なのですが、換金所のおばはんに、あんたみたいな人初めてやと笑われていました。
ジム帰り、誰もいない実家でビールを飲んでいたら、気分良く親父が帰ってきました。
僕は、根っから女遊びとギャンブルは興味なしなので、競艇のはなしをされてもチンプンカンプン
今日は津競艇にいって来たのか?ルンルンで親父が帰ってきました。
結構勝ったみたいで、僕に説明してくれるのですが、わけわからん
まあ、飲めよと焼酎をほぼストレートのやつをすすめられ
お決まりの競艇チャンネルパチーンとつけました。
見ながら、いつものまくれまくれの連呼
うるさいことこの上ないです
いつも思うのですがよくあそこまで熱くなれるなぁと感心します。
が、最近よく思うのですが、この単純なところって男の特権やと思います。
今を生きる。この一瞬にかける。瞬間湯沸かし器みたいな、親父がうらやましいです。
このレースだけ外したみたいで、床を叩いてくやしがってました。
挙句の果てには、僕に反省会の話をしてきます
おやじよ、俺には全くわからん。
そして、結果わかっているのになんで負けたレースもう一回見んねん
まぁ、仕事はきっちりする親父やから、プラマイゼロですけどね
そして、勝ったら焼肉ぐらいおごれよ
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